ポエム
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ヒステリカヒストリア
ずっと足跡を追って
ただひたすら
僕は歩いていた
景色は何も変わらない
ただ地平線が彼方に見える

時々後ろを振り返ったり
無限に続いてる
足跡の先に絶望したり
それでもただひたすら
僕は足跡を追って歩いていた

そして気付いたんだ
くるくる
ぐるぐる
同じ場所を何度も何度も
成し遂げて
ハイになって
失敗して
後悔して
ほらまた
「上」の方で
神様がニヤニヤ笑ってやがるぜ

やめてしまいたいのに
それでも歩くのを止められない
くるくる
ぐるぐる
何度も何度も繰り返し
くるくる
ぐるぐる
何度も何度も
神様はニヤニヤ笑ってやがるぜ

そして気付いたんだ
いつのまにか
目の前に足跡がない
僕は螺旋階段を
ゆっくりと登り始める

失敗して
後悔して
成し遂げて
ハイになって
理想の自分にはまだ届かない
今も神様はニヤニヤ笑ってやがる
それでも薄皮一枚の
天国の階段を登っていくんだ

「ざまぁみろ」
僕は高らかに
中指を突き立てて
神様の掌を踏み付けて
僕はまた
ゆっくりと
天国の階段を上っていく

安心を捨ててやれ
微睡みを捨ててやれ
気楽さを捨ててやれ
道標も何もない
その楽園の檻を食い千切ってやれ
20/04/17 23:28更新 / The S.S.L



談話室



■作者メッセージ
厄災の中にしか光明が見えない聞こえない

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