死がふたりを分かつまで
死がふたりを分かつまで
健やかなときも病むときも
ぼくたちは常に一緒だった
死がふたりを引き裂いても
ぼくは神など信じていないから
今も一緒にいるようで
ぼくの胸には喪失のかなしみも
愛されていたよろこびも
全て刻み込まれたまま
ぼくがきみに会いたくなるときも
かなしみに打ちひしがれたときも
ぼくはきみの言葉で生かされてきた
死がふたりを分かつとしても
健やかなときも病むときも
ぼくたちは常に一緒にいる
その点で言えばきっと
死ですらもふたりを分かつことは
できないのだろうね
そんなことを思いながら
飾る場所も持たない花束を
また今年も買いに行く