ポエム
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雨上がりの道で

コンクリートの隙間に名も知らぬ花が
昨日の雨のひとしずくを花びらに残し
今日ものびやかに燦然と咲いている
その強さ

光を求めて上を向く
その姿勢に何となく胸がつまって
生きることのつつましさを知る
この弱さ

ひととして
何を遺していけるだろうか
きれいな花など咲かないけれど
確実に空へと手を伸ばした先に

たくさんの言葉を深く呼吸して
金網に絡まる蔦のように
生きた証を遺せたのならば
そこに実はできるだろうか
それは詩になるのだろうか
この生命は輝くのだろうか

言葉もなく風に揺れる小さな花
その生命の片隅にもきっと
誰かが流した涙が含まれている



23/09/27 17:13更新 / 秋山 青生



談話室



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