追憶
雨 風 日射しは爪となり
いつしか拒絶だけが残った
残響に耳を澄ましても
残骸に目をこらしても
立ち入り禁止
安全な場所から眺めているだけ
まるで 這いずり回る蔦は慈しむように
今は 夥しい花が 覆い尽くすように
在ったことだけを証明する
やがて尚も朽ちてゆく
そうやって 世界は変わっていく
空虚な眼差しが刃となり
深く 深く 色を奪っていく
守るものがなくなっていた
もう明日は来ないと知った
竜頭を巻いて
秒を刻む音を聞いている間
まるで 手持ち無沙汰の指は懐かしむように
今にも 閉じ込められた夢が叫び出すように
ただ在ったことを繰り返す
そしていつか忘れ去られる
そうやって 世界は進んでいく
いつしか拒絶だけが残った
残響に耳を澄ましても
残骸に目をこらしても
立ち入り禁止
安全な場所から眺めているだけ
まるで 這いずり回る蔦は慈しむように
今は 夥しい花が 覆い尽くすように
在ったことだけを証明する
やがて尚も朽ちてゆく
そうやって 世界は変わっていく
空虚な眼差しが刃となり
深く 深く 色を奪っていく
守るものがなくなっていた
もう明日は来ないと知った
竜頭を巻いて
秒を刻む音を聞いている間
まるで 手持ち無沙汰の指は懐かしむように
今にも 閉じ込められた夢が叫び出すように
ただ在ったことを繰り返す
そしていつか忘れ去られる
そうやって 世界は進んでいく