ポエム
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老健施設で働いて思うこと
年老いた時
自分は
どういう過ごし方を
しているだろう?

老健の清掃をやっていて
思うことは

他人の世話にならなきゃ
自分のことが出来なくなるのは
悔しいし
辛いだろうということ

当たり前のように
トイレに行くのだって

介助されるだけじゃなく

排泄するところを
見られ

回数や排泄物の状態を
確認されるのも

何だか
良い心地がしないし

何よりも
尿便意があるのに

トイレが介助でも
出来なくなったときは
オムツで排泄を促されるのが

おそらく
人生最大の
屈辱だと感じる

何をすることもなく
人がいるところに
集められ
ぼうっと座って過ごす

時間になれば
お茶を飲み
ご飯を食べて
風呂に入り
寝る

それは
時間の意志で
決めて行うことではなく

施設の決まりに従い
スタッフに管理されて
していること

そこに
人権とか
尊厳って
あるのか?

好きなときに
やりたいことをやる

それが
許されず

スタッフが許可しなければ
寝ては行けない
出歩いてはいけない
トイレもダメ

自分で
自分のことが
管理出来なくなった
代償としては

あまりにも
残酷過ぎる気がする

介護に
管理は付き物だとしても

管理の対象が
自分と同じ
意思のある人であることを
忘れてはならない

私が年老いた時

老健に入所は
嫌だと思ってしまう

今からも
健康を意識していかなければ

そう
思うけれど

もし
入所となったら

色んなことを
覚悟し
諦めなければ
ならないかもしれない
23/01/03 10:41更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
ノンフィクションです。
お読み下さりありがとうございます。

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