ポエム
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猫のジレンマ
お風呂に入る前に
一寝入り

さぁ
入ろう!

思ったら

のそりのそりと
布団に近づく者の気配

そして
ぴとっと私の脚に
体を付けて
丸くなり

すやすや
寝息を立てる


風呂
入りたいんだけど

寝ているところ
どかすのは
なんだか可哀想

自然に
どいてくれることを
待っても

一向に
どかない

あぁ
どうしよう

だんだん
布団から出るのが
億劫になってきた

風呂は
温かいだろうけれど

布団から出て
入るまでが寒いんだよ

このまま
猫の温もりに
癒されていたいな

でも
いつまでも入らないと
家族が困るだろうし

風呂の温かさを取るか

猫の温かさを取るか

究極のジレンマ

結局
自然にどくまで
数十分待った

自分の精神力は
猫に負けた

やはり
猫の温かさに
敵うものはない
22/12/25 20:53更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
お読み下さりありがとうございます。

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