ポエム
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冬に癒され
冷たい空気が
こんなに柔らかく滑らかで
優しいなんて
知らなかった

マスクを外して
素肌で心地よさを
感じてみた

家の裏の
いつものあぜ道を
散歩する

季節は冬

辺り一面
緑豊かに伸びていた草が
色あせて
白くからからに乾いている

刈り取られた稲の跡も同じで
皆一様に
白くからからとしている

虫も鳥
寒いからか
巣に潜ってしまったのだろうか

用水路にいた
アメンボもザリガニも魚も
見当たらない

色が失せ
乾いた草に

生命の痕跡のない
散歩道

稲刈りの後で
農作業する人もいない

殺風景な
田園風景

そんな大地と
対称的に

相変わらず
空は青く澄み渡っている

空の青さを
目に焼き付けて

目を閉じて
また目を開けると

視界が
うっすら青色に染まる

空の青さは
光の色だと
聞いたことがある

寂しく感じる
冬の風景も
美しいし
心地よい

そよそよと吹く風が
枯れ草を撫で
からからと音を立てる

その囁き声も
聞き心地が良い

冬の見所は
他の季節と比べたら
ないのかもしれないけれど

色も命も
失せていく季節も

また
その静けさが心を和ませ
癒してくれるものだと
感じた
22/12/18 11:01更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
お読み下さりありがとうございます。

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