大丈夫？
疲れたよね

そうだよね
次はこうしようよ

誰もいないところで
私は私に
語りかける

それが
いつもの癖
物心ついた頃からそう

それを見た母からは
「ふたりごと」と呼ばれていた

私達は
1人で2役であり
2人で1役でもある

私は私の
姉妹、親、子
友、先生、教え子など
色んな側面を持っている

共通していえるのは
私は私の
最高のパートナーだということ

私達のお話は
私達だけの秘密の絶対的な
聖域でありユートピア

その世界で
私達は2人きりで
内緒話をする

私は私と
対話することで

気持ちや考えをまとめて
より深みを持たせていった

苦楽を共にし
励まし合い

時にけんかしても
必ずお互いを許し合い
仲直りを繰り返して

一緒に壁を乗り越えて
一緒に喜びの杯を交わしてきた

私と私のお話は
ほかの誰かとのお話よりも
ずっと楽しくて面白い

だって
私は私の一番の理解者だから

ずっと私達の会話を
続けられたらいいのに

人目を気にして
誰かが来れば
また1人を演じなければならない

でも
私達だけのときは
2人になれる

そもそも
2人なのかしら？

生まれたときから常に一緒だから
そんな気がしない

私と私は
同じ私だから

■作者メッセージ
軽い二重人格かもしれませんね。
でも、自覚があるため（普通の二重人格者は自覚はないはずです）
魂が2つあって、融合しているとか
なんてスピリチュアル的なこと考えたりしています。