ポエム
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冬の到来
皿洗いしているとき
つんと痛くなった
右手の薬指

見ると
ぱっくり
口のように裂けた
あかぎれが

手をよく見れば
カサカサと乾燥し
お婆さんのように
皺の寄っている

あぁ
そんな季節になったんだなぁと

乾燥のせいか
曲げにくくなった
薬指のあかぎれの痛みから
冬の到来を知る

この前
秋用の服を出したばかりだというのに
近頃肌寒い

思い切って
冬用の厚みのある服を出して着てみたら
案外暑くはなく
むしろ調度よい

日差しは暖かいが
風の冷たさが一段と強く感じる

だんだんと日は短くなり
夜が長くなっていく

田んぼの稲は
どこも刈り取られ

銀杏も桜の木も
ハナミズキも
紅葉の盛りが過ぎたのか
色あせて葉が落ちていく

冬の兆しが
あちらこちらに
出てきている

日ごとに
深まっていく冬の気配

それを感じてか
コスモスの花が未だ
色つやよく咲き誇る

秋を名残惜しむかのように
19/11/17 23:44更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
もう冬ですね。
毎年、冬場はあかぎれができ、手が荒れるます。痛いです。
鍋とかおでんとか、冬独特の美味しいものは魅力的ですが。
寒さに震える日々を、猫と肌をくっつけ合ってしのぎます。
皆様も、風邪など引かれぬよう、お気をつけ下さい。
閲覧、ありがとうございます。

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