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お世話になった習字の先生

お世話になった
習字の先生と

十数年ぶりに
対面して

あれこれ
お話をした

亡くなった祖母のことや


自分がしている仕事や
やりたい仕事に向けて
頑張っていること

飼っている猫が
可愛くて仕方がないことなど

色々
お話をした

先生は
昔と変わらずに
習字の先生を続けているらしい

娘さんが
結婚したという話を聞いたけれど

飼い猫がいるし
習字を人に教えているならば
寂しくないかしら

高校2年くらいまで
習字を先生に
教えてもらっていた

その頃の私はまだ
少女だったけれど

今はこうして
一人の大人の女性として
先生と対話することが
出来ている

習字の帰りに
お菓子をもらっていたあの頃が
懐かしい

習字を終えると
決まって
先生の飼い猫と遊ばせてもらっていた
あの頃が懐かしい

あの頃の私は
今ではすっかり
大人になりました

あまり
トントン拍子にいっていない
人生を歩んでいますが

叶えたい夢を実現するため
あれこれ挑戦しては
楽しんで過ごしています

それなりに
良い人生を送っていると
伝えると

まだ若いんだから
大丈夫よと
ささやかなエールをくれた

亡くなった祖母の
香典反しを届けに行って

こうして
思い出話や
近況について色々と話し込んで

それなりに幸せそうで良かったと
安心し合った一時だった

次に会うのは
いつになるか?

もう
会わないかもしれない

話を終えてしまうのが
名残惜しい

こうして会えたこと
先生の笑顔
そしてエールをくれたことを
胸に刻んで

忘れないでおきたい







22/08/29 17:18更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
昨日の出来事です。

お読み下さりありがとうございます。

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