ポエム
[TOP]
夕暮れ時のアゲハチョウ
仕事帰りの
夕暮れ時

ふと
足を運んだ
神社の境内に

ひらひらと
羽ばたき
待っていく
アゲハチョウ

夕日の陽射しの中を
飛び交う蝶の

儚げに
光の中へと
消え入りそうな様に

私は
つい
見とれてしまった

この蝶は
神様のお使いかしら?

ひらひらと舞う
蝶の行く道を
目で追っていくと

陽射しの中に
溶け込むように
消えてしまった

あぁ
やはり
お使いだったのね

この神社の
神様の元に戻ったのかしらね

神様は
目には見えないけれど

こうして
「ここにいるよ」と
伝えに来てくれる

困ったときの神頼みなんて
ご都合主義すぎて
私は好きじゃない

けれど
こうして
陰ながら見守ってくれて
支えてくれる存在がいるならば

それは
嬉しいことなのかもしれない

もちろん
自立はしたほうが良い

けれど
蝶を使って
挨拶に来てくれるような
そういう温かな想いは
ありがたく受け取りたい

一人で立つこと
歩くことが難しいときは

誰かに
支えられてもいい

この世界は
支え合いで出来ているんだから

そこまで
気を張らなくて良い

そんなことを
蝶を介して
神様から伝えられているような
気がした

22/08/22 17:32更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
お読み下さりありがとうございます。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c