ポエム
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アゲハとヒグラシ
午後の
曇り空

家の中から
窓を覗けば

黄色の
アゲハチョウが

ひらひら
羽ばたき
どこかへと向かう

待って
私もそこへ連れて行ってと

家の外へと
飛び出す私

さっきの
アゲハは
どこかへと消えた

独りぼっちの


そんな私を
蝉時雨がやんわりと
包み込んでくれる

ミンミン
ジージー

その中で
カナカナと
遠くの方から聞こえてくる

ヒグラシの鳴く声は
今年初めて聞いた

あなたは
どこにいるの?

ヒグラシに尋ねても
ただ
カナカナと鳴くばかり

結局私は
一人なのか

一人だとしても
たまに姿を見せたり

遠くから声を聞かせ
見守ってくれていたり

何だかんだと
私を思ってくれているのかな?

いずれにせよ
誰かにもたれかかるよりも

自分の足で
立って歩けということだよね

アゲハが示す方向ではなく
自分が道を見出して
歩いて行くこと

そして
ヒグラシの声ではなく
自分の内なる声に耳を傾けて
自分のやりたいことをどんどん
挑戦していくこと

それが大事だよね

疲れたときは
自然の美しさに触れ

アゲハやヒグラシに
また
会いに行きたいな

小雨が降り出した
そろそろ家に
入ろう
22/07/21 16:24更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
今日の午後の一コマです。
お読み下さりありがとうございます。

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