私ってバカじゃないの？

時々
思い出すのよ
あなたとかわし合った
視線と言葉
かわし合う度に胸を弾ませていた日々

もう終わってしまったのに
何もかも
他に女がいることを隠して
その浮気心を隠して
私と心を通じ合わせていたなんて
いえ
そう錯覚させていたなんて

どうしようもない男に
惑わされた

そんな男だったのに
何で今でも
あの時の記憶を呼び覚ましては
胸を高鳴らせ
あの日々を懐かしく
愛おしく感じてしまうの？

そして
隠しきれない
この想い

今はどうしているかしら？
どうか変わらずに
幸せに過ごしていてね

なんて
私ってどうかしているわ

■作者メッセージ
「あなたのためじゃないわ」の続編です。
本当に、私ってバカです。