ポエム
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美味しいものほど体に良くない
美味しいものほど
体に良くない

分かっていても
つい手が出てしまう

衣のサクサク感に

口の中で
じゅわっと広がる
エビや野菜
きのこの
風味

その食感
その味わいを
覚えてしまったら最後

メニューで
捉えてしまったら

もう
頼むしかない

ここの店のやつは
大丈夫

そこまで
油っぽくないはず

ここのは
絶品だと
知っているからこそ

リスクを冒してても
注文してしまった

食べた瞬間の
トレビアンな味と食感

その感動が
たまらない

そして
忘れてしまうのだ

時間が経つと
油がお腹に浸透し
徐々にお腹の元気を
奪っていくということを

お腹の不調と引き換えにしてでも
食べたくなる

その名も
天ぷら

あれだよね

危険だからこそ
魅惑のある
魔性の女みたいな

今回も
悪い女に
してやられたよ

あぁ
お腹が苦しい

でも
また食べたいな

懲りないね
こりゃ

悪い女に
何度もはまる男の思考パターンだよ
これ
22/05/22 17:35更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
華屋与平の天ぷらが絶品です。
また
罠にはまりました。
お読み下さりありがとうございます。

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