ポエム
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元野良の愛猫
うちの子になって
2年の
シマ

雨降る夜

父が雨戸を閉めに行った
ちょうどその時

家の敷地に
キジトラの猫がいた

シマと同じ柄で
シマとよく似ていたみたいで

他人のそら似
というわけでもなくて

何か
ピンとくるものがあったのか

玄関を隔てて
お互いを気にして
じっと座って
様子を伺っていた

もっと近くで
会わせてあげようと思って

シマを抱きかかえて
家を出たら

その野良猫は
さっとその場から去って
どこかへ行ってしまった

余計なことをしたかな?

多分
いや、間違いなく
シマの兄弟猫だと思う

あの時
シマを拾ってしまって
離ればなれにさせてしまった

その罪悪感は
ある

拾わなければ
シマは兄弟達やお母さんと共に
それなりに幸せに生きていたのかも知れない

今の生活は
シマにとって
幸せなのかな?

ただ
これだけは言える

シマが来てくれたおかげで
私達家族は
いっそう幸せになった

シマがやらかす
悪戯の数々に
困らされるのが楽しい

シマの
仕草一つ一つが
可愛らしくてたまらない

先住猫のココも
シマの面倒を見る内に
お姉ちゃんらしくなった

だから
シマが来てくれて
本当に良かったと思う

シマの兄弟猫と
つかの間の再会を果たして

外の世界に
戻りたくなっちゃったかな?

また
元の家族に
会いたくなっちゃったかな?


思考をぐるぐる巡らしていると

シマは
椅子の上ですやすや寝ている

いつもの定位置で
丸くなって落ち着いている

私の家は
ここだよと
言っているようだ

シマにとっても
自分の家はここだと思ってくれている

ならば
これからもずっと
私達家族の傍に
いてくれるかな?

いや
いてくれなくても
そっぽ向かれても

私は
シマの傍にいるよ

だって
シマの家族だから



22/05/09 19:18更新 / アキ



談話室



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お読み下さりありがとうございます。

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