ポエム
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1月の寒空の下、散歩にて
1月下旬の
寒空の下

あぜ道を
散歩すれば

野に咲いていた
草花は
白くからからに乾き

田んぼは
跡形もなく
真っ平らに耕されていた

辺り一面
白か茶色の世界

殺風景の中
緑はないか
探しても
見つからず

まだ
春の兆しとなるものは
見当たらない

吹き抜ける
冷たい風が
心地よく
眠りを誘う

とぼとぼ歩き
用水路まで辿り着く

夏場に眺めた
アメンボや
黒トンボの姿が
懐かしい

今は
何も水辺に
存在していない

何とも
殺風景な
散歩道

春の兆しは
無いとしても

見えないところで
準備はしているのだろう

からからに乾いた
枯れ草も
肥料となって
春の草花の命を
繋ぐだろう

田んぼに水が引かれ
早苗が植わるのが
待ち遠しい

緑が
一面に地を彩るのは
いつになるだろうか?

うずうずとする想いを
膨らませながら
家路に着く
22/01/23 11:36更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
気晴らしに散歩に行きました。
春の兆しは見られず
残念ではありましたが
春を今か今かと待つのも
また、楽しいと感じます。

お読み下さりありがとうございます。

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