ポエム
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大地の恵みと命のループ
香しい花の香りも良いけれど
私は
土や草の
素朴な香りが好きだ

畑仕事をしていて感じる
土や草の感触

触れていて感じる
自然のエネルギーが
たまらなく愛おしい


大地の恵みを受けて育った
野菜達は

鳥や虫たちにも
食べられてしまっている

普通ならばそれを
「厄介だ」と言って
嫌がることなんだろうけれど

鳥や虫たちにも
喜んで食べられるほど
美味しく育っていると言うことなら

それは実に
嬉しいことだと思う

もちろん
対策はしなければならないけれど

この寒い時期
どの生き物だって
食べるものが少なくて
ひもじい思いをしている

ならば
少し恵みを分けてやりたい気もする


あっちでカアカア
こっちでカアカア
烏が鳴いている

何の話をしているのだろう?
烏にもおそらく言葉があるのだろう
彼らの話を翻訳できたら
面白いだろうなと心の中でほくそ笑みながら
作業を進める


大地からの恵みを
人も鳥も虫たちも受けて
生かされている

そして
みんな最期には
大地に還っていく

命のループがあると思うと
人だから偉いとかはなく
どの生き物も全て
大地を通して繋がる
親兄弟のように感じる

もちろん
弱肉強食や
食物連鎖はあるのだろうが

それだって
命を頂いて
自らの命の糧にして
命を繋いでいる

命は命によって
生かし生かされている

だから
こうして野菜を食べに来る鳥や虫だって
私には愛おしく感じるのだ


21/11/04 20:02更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
作業所ボランティアの畑作業を振り返り
とりとめの無いことをつらつらと書きました。

お読み下さりありがとうございます。

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