ポエム
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センス
「その恰好、変じゃない?」
という
母の何気ない一言

この人は
思ったことは
素直に言う人

「上と下の組み合わせ
変だから
変えた方がいいよ」

親切心で言っているのかしら?

朝起きて
特にこだわりなく
服の組み合わせを選んだから
別に変えてもいいんだけれど

何だろう
このまま言うとおりに
服を変えたくない

何とも言えない
このむかつき感

姿見の前に立って
確かめる

うん
別に変じゃない

父にも
見てもらい
「別に変じゃないよ」と言ってもらえた

うん
ならいいや
これで行く

私のセンスと
誰かのセンスは
完全合致しなくていい

もちろん
他者の目は気になることもあるから
ある程度
他人の言葉を参考にして
周りのセンスに巻かれることもある

でもね
常にそうだと
自分を見失うんだ

自分の価値観、感性を
自分で否定したくない

誰かに否定されて
自分を曲げることほど
気分が悪いものはないよね

他人軸で見たいいものは
本当に自分にとって
いいもの?

一番大切にすべきは
自分軸で見たそれじゃないの?

「服の組み合わせ
変えた方がいいよ?」は
私の考えですか?

いいえ
違います

私は
これがいいんです!

自分のセンスは
おかしくない

私は
私の自分らしさに
誇りを持ちます





21/10/04 20:15更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
いやぁ、母の人の気持ちを考えようとしない、素直すぎる発言には
いつもながら腹が立ちました。

こんな人の意見に振り回される自分がバカみたいなので
自分が「これだ」と決めたその服装で
出勤してやりました。

別に、誰からも「変だ」とは言われませんでした。
私は自分らしさを大切にすることが出来ました。

お読み下さりありがとうございます(^^)

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