ポエム
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自分を愛するために歌う
久々に
のびのびと
声を出して
歌った

もともと
声楽を習っていて
歌には馴染みがあり

大学では
合唱サークルを作って
少人数ながらも
楽しく歌っていた

歌は私にとって
なくてはならない存在

息をするのと同じくらい
歌は私にとって大事だと
思っていたのに

大学を卒業してからは
忙しくて
というより
就職、退職、転職と
色んなことが起こりすぎて
心の余裕がなくなったから

いつの間にか
歌が私の中から
消えてしまったのだ

そして今日
ふと思い立って
歌ってみた

ブログサイトで
音声配信が出来るので
試しに歌を投稿しようと思ったからだ

久々に
大学サークルで使った楽譜を出して
歌詞、メロディーラインを追ってみた

すると
自然と口が動き
声が出て
それが歌になっていた

ただ
流石に何年も歌ってないと
音のブレが出てしまい
お腹から芯の通った声を出すのが
難しかったけれど

だからこそ
「これは、不完全な状態で
歌いたくないな」という
プライドが出てきて

大学のサークルでやっていた
発声練習を思い出しながら
声出しの練習をした

思い通りに
納得のいく声を出せるようになって
いざ本番

音声配信なんて始めただから
緊張する

挨拶と曲の紹介では緊張したけれど
歌ってみると
意外と
のびのびと
ブレずに声が出せて

我ながら
上手くいったと感じた

歌うって本当に
気持ちが良い

歌は
自分の内面を表に出す
最適のツールだと思う

私の内面ってなんだろう?

言葉に表すのは
ちょっと難しいな

自分の歌を聴けば
分かるかな?

私は自分を出すことが
昔から苦手だった

だから
歌が好きだったんだ

唯一
自分を出して
その出てきた自分を愛せる
方法だったから

今の私は
きちんと自分を愛せているかな?

歌は
あるがままの自分を出してくれる
ごまかしの効かないものだ

自分の歌う歌を愛せるということは
飾らない
あるがままの自分を愛すということだと思う

これからも
歌ってみたいな

自分をもっと
愛するために

21/09/26 16:17更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
ちなみに歌ったのは
「グノーのアヴェマリア」と
魔女の宅急便でお馴染みの「やさしさに包まれたなら」です。

お読み下さり
ありがとうございます。

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