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差別心の克服
今日は暖かく
よく晴れた日だったので

気晴らしに
自転車をこいで

何となく風を切り
田園や畑、花々や蝶など
道行く風景を眺め
サイクリングを楽しんでいた

その最中
とある集団を見つけた

中年から高齢の男女
彼らを引き連れる
エプロン姿の男性

おそらくは
知的障害者の施設の人達

私は一瞬
その通りを行くのを躊躇った

そこで気付いてしまった
自分の心理

なぜ私は躊躇ったのか?

彼らを見て
「関わりたくない」という衝動
つまり
「差別」が生じた

差別は
対象者に対し
自分とは違う何かを感じ
本能的に排除しようとする衝動だ

ある意味では自然現象かもしれない

しかし
私は今まで医療と福祉について学び
接してきたはずだ

それでも
その衝動が生じたということは

それだけ私自身が
他者を受け入れられない
認められない人間だと言うことを明示している

正直
そんな自分が情けない
ガッカリしている

これで支援者を目指していたなんて
よく言えたものだ

しかし
その衝動を克服する手段だって
あるはずだ

相手をよく知らないから
差別は生まれる

ならば
相手をよく理解出来るほど
何度でも関わって
知っていけば良いのではないか?

色んな人々と関わり
理解を深めていければ

いつの間にか
躊躇うことなく
あの時差別していた人と
言葉を交わし
その手を握れるかもしれない
21/06/15 11:43更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
今日、サイクリングにて起きたこと、感じたことを綴りました。
お読み下さり
ありがとうございます。

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