とある城址公園の

気晴らしに立ち寄った

散策の話


大きな池に植わっている

ほんのり紅い

蓮の鼻の蕾み


その蓮池を

飛び交う蜻蛉たちの

その透き通った水色


木陰に群生する

ドクダミの花


風に吹かれ

聞こえてくる

木々の囁き


鳥か虫か分からない

何かの生き物の鳴き声


小川に突き出た石の上で

のんびり日向ぼっこをする亀


一つ一つの情景や音が

肌で感じた風の柔らかさ

日差しの暑さが


私の重たくなった心を

軽くしてくれた


自然は

心をクリアにしてくれる


まっさらになった心で

再度自然を感じてみると


なんと

心地良いだろうか


生きているって素晴らしいと

久しぶりに感じた

■作者メッセージ
気晴らしに公園を散策しました。
転職してからは
仕事に追われて
美しいものを美しいと感じる余裕すらなかったなぁと
しみじみ思いました。

お読み下さりありがとうございます。