ポエム
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明日で恋愛最終日
明日で現職の
清掃員としての仕事が終わる

そして4月から
作業療法士として新たなスタートを切る

だから
区切りを付けなくちゃね
この想いに


初めは
「面白くて
優しくて
いい人だ」と感じたくらい
だったけれど

作業療法士復帰を志すようになった昨年から
急に意識するようになった
リハビリ課主任理学療法士の彼

何となく
彼の行動が気になり
じっと見てしまう自分がいて

彼のはきはきとした声に
きゅんとし
彼の笑顔や笑い声に
きゅんとし
彼の後ろ姿、背中に
きゅんとし

すれ違っては
照れ笑いし

たまに話すことがあって
時折冗談を言ってきたりもして
嬉しすぎてにやけてしまい

マスクを付けているから
ばれずに済んでいるけれど

本当に
ときめいてしまって
にやけが止まらない

あぁ
完全に意識してるな

落ちてしまったよ
恋に

だけれど
リハビリの彼と
清掃員の私は
あまりにも接点がなさすぎて
近づこうにも近づく口実がない

時折
話す機会があっても
恋愛に繫げられるような
ネタがない

「おはようございます」
とか、挨拶の次に
「ところで、好きな人とかいますか?」
なんて
口が裂けても言えない

明日で勤務、最終日

仮に告白できたとして

玉砕したら
失恋したショックを引きずったまま転職

成就したらしたで
家族関係で常にめちゃくちゃ気を遣っているのに
これ以上、気を遣う相手を増やしたくない

また
仕事で忙しくて
恋愛どころではなくなることが目に見えている

どちらにしても
告白するメリットがない!


だから
きゅんきゅんするのは
明日で最後にする


たまに見てしまう
彼と仲睦まじく会話をして
手を繋いだりして
そういう感じの仲になっているという
そんな夢を

夢の中にまで出てくるくらい

通り過ぎて
声をかけられたくらいで
顔を赤らめて
にやけてしまうくらい

好きなんだ

これは本当の気持ち
気のせいとか錯覚とかじゃない
私の恋心


きちんと区切りを付けます
彼への気持ちに


「好き」の一言を言う
勇気があれば
どんなに楽なのだろうか?

彼は、私のことを
いつか忘れてしまうのだろうか?

それは仕方のないことなのだろうけれど
私は忘れないでいたい

誰かをこんなにも好きになった思い出を
私は簡単に手放したりしない


ありがとう
お世話になりました
そしてどうかお元気で

そして
貴方を好きになれて
本当に幸せでした


言葉にして伝えることができないこの想いを
ただ私の心の中でつぶやく


明日もどうかきゅんきゅんさせてね
素敵な思い出をありがとう

少しでも
私の視線に
私の想いに気付いてくれていたらな

多分、気付いていないよね
その鈍いところも大好きです

21/03/08 22:03更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
明日で現職の清掃員の仕事が終わります。
そして4月から作業療法士に復帰します。
そして
彼への想いも区切りを付けたいです。
そのけじめとして
この詩を綴りました。

お読み下さり
ありがとうございました。

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