ポエム
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ネガティブアプローチとポジティブアプローチ
私の心は
不安と緊張感で
いっぱいで
心ここにあらず状態だ

前職に復職しようと決めて
転職活動を開始

見学に
応募書類作成に
てんてこ舞い

書類審査で2カ所落ち
3カ所目で面接までいき
面接結果を今か今かと心待つ日々

面接から10日後の今日
やっと採用通知

やった!と全身全霊をこめて
喜びたいが
本部に掛け合って
それから正式に採用が決まるとのこと

ぬか喜びなんて出来ない
最後まで気が抜けない
いつ連絡が来るのだろうか?
死刑宣告を待つ囚人の気分だ

ここは外したくない
もう外せない

車通勤可能で
それほど通勤に時間がかからない上に
職場の雰囲気も方針も
すごく気に入っている

何より
心から「ここの施設の人々に貢献したい」と
思えた

自分の気持ちに正直に生きたいから
ここにどうしても入りたい

他の施設も検討はしているけれど
やっぱり
ここに勝るところはどこにもない

あまり柔軟な考えではないのだろうが
そこまで思えるような職場に出会えて
もし縁があってそこで働けるならば
それほど幸運なことはないだろう

私は前職で挫折し
自暴自棄になって逃げてしまった

でも
逃げたから見える光景もあり
考えることや感じることもあった

前職までは
とにかく「自分を変える」ことを求められ
自分もそれに納得し
自分を高めようと必死に努力した

けれど
結局その努力は実らず
私は逃げることを選んだ

逃げることは恥か?
今の私は
「No」と答える

だって
逃げたおかげで
自分を本当の意味で
受け入れてくれる人に出会えて

初めて
自分を否定しながら生きていく人生と
おさらばできた

そして気付いた

自分の欠点を直し
不足を補うアプローチも必要かもしれない

けれど
それは自分を否定するという
ネガティブなアプローチであり
自分を殺す生き方だ

それより大切なのは
自分のネガティブな面にアプローチもしつつ
自分の良さに気付き
それを最大限生かす
ポジティブなアプローチも積極的に行うことだ

私にそれを気付かせてくれた人々に
私は心から感謝している

私に常識とかマナーを指導してくれた人々にも
もちろん感謝すべきなのだろうが

その人達が
私を欠陥品と見なし
行きすぎた指導をしてきた過去を
私は未だに許せないでいる

それだけ
ネガティブなアプローチというものは
痛烈なトラウマを植え付ける

逆に
ポジティブなアプローチは
自分の価値を見いだし
生きる気力を与えてくれる

ネガティブとポジティブを
両立してアプローチする生き方を
私は模索し
実践していきたい

その第一歩として
どうか正式に
採用となりますように!

20/10/29 23:03更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
前職ではリハビリ職である作業療法士をしておりました(3ヶ月で辞めてしまいましたが)。
別の仕事に就き、自信もついてきたので復帰しようと志し、転職活動をしております。
今日、採用通知が届きましたが、本部との掛け合いの末、最終的な結果が出るとのこと。
不安と緊張でいっぱいです。
お読み下さりありがとうございます。

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