怒りを抱えながら
生きるのは
苦しくてしんどい

たとえ
怒りを抱く理由に
正当性があったとしても

それに苦しみ耐え抜くことに
果たしてどんな意味があるのだろうか？

その苦行の先に
何か救いがあるのだろうか？

怒りを抱かせた相手が罰せられるのか？
自分の気持ちが少しでも軽くなるのか？

おそらく
いずれも
そうなることはない

だから
怒りを捨てる方向に
働きかけた方がいいと思う

つまり
相手の全てではなくても
少しずつ受け入れて
許していくことだ

できないと思って
諦めたらそれまでだ

自分の心を救うために
できることを考えてみよう

そのためにはどうしたらいいか？

今までとは
その物事や相手の見方
捉え方を変えてみるなど

客観的に見る
視点を変えてみるとか

例えば
相手は何を思ってそうしているのか

相手の立場に立って
感情を込めずに
冷静に分析してみる

今までとは
異なった関わり方をしてみるとか

例えば
声をかけて会話をしてみるとか
何かを手伝ってもらうとか

今までしなかった関わりをしてみると
今までなかった反応が
返ってくるかもしれない

そこから
相手の意外な側面が
見えてくるかもしれない

怒りを捨てるのは
限りなく難しい

でも
できないことではないと
私は信じている

■作者メッセージ
ご近所さんからもらったフキを
祖母が料理してくれました。
心身機能が低下しているため、正直、料理をされるのは怖いところがありました。見守りと、時々補助をしながらやっと完成させたときの祖母の嬉しそうな表情を見て、私も嬉しくなりました。
あんなに嫌っていた祖母に対してです。
少し、今までの見方や印象が変わった出来事でした。
今度から、料理の一部分を、手伝えそうなところだけ手伝ってもらおうかと思います。
できることが少しでも増えれば心に余裕が生まれ、祖母の心は穏やかになっていくでしょうし、私もそのような祖母と関われるならば怒りを少しずつ捨てられると思います。