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障害の何がいけないの?
とある本の著者が
「障害という認識がいけない」と主張していた

それ自体が
障害があるとされる人を
差別し偏見を呼ぶと

障害というレッテルを取り払い
個人に合った関わり方、サポートをすべきと

確かにその考えは一理ある
だとしても私は
その主張に違和感を覚える

私も障害があるとされる人で
告知したことで
虐められたり
過剰に面倒を見られたりと
差別的な対応をされたことはある

その経験からだけで読み取れば
障害という言葉そのものが障害だ

けれど
障害者として生きることを決めて
就労移行支援事業所に通い
そこの人たちに受け入れられ
認められて
私は私でいいと感じることができた

今の私があるのは
そこの人たちが
私の悪いところもいいところも含めて
私個人を見てくれたから

一緒に
私の生きる道を探してくれたから

今の職場の人達も
私に偏見なく接してくれている

それが一番嬉しい

私は思う
障害はあってもいいし
障害という概念は存在してもいいと

生きづらさはあるだろうけれど
悪いところがあってもそれを上手く対処して
いいところを活かし伸ばして
当人の生き方を模索できれば
それでいいのだ

障害という言葉があることで
それに当てはめられた人は
差別を受けるかもしれない

けれども
障害者という枠に入ることで
得られるサービスやサポートもあり

普通の人のように生きられないとしても
当人が生きやすい環境の中で
当人らしく生きることだってできる

理解のある人であれば
その人と上手く付き合うことだってできる

障害イコール差別

私は
その考え方自体が
障害だと感じている
20/03/15 17:17更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
私は「統合失調症」と「広汎性発達障害」を持っています。
(統合失調症のほうは、生まれつき色んなものが聞こえていたため、純粋に障害に入るのかな?というところがありますが)
障害という概念はあっていいと思います。
そのおかげで、障害者枠で今の仕事に就けましたし、職場でも良好な人間関係を築けているので。
障害という概念をなくすより、障害と上手く付き合っていく、その個性を自分や周りが受け入れていくことのほうが重要ではないかと思います。

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