ポエム
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気になる彼
彼が傍に来て
颯爽と通りすがる私

けれど
鼓動がバクバクとして
ずっと傍にいることが耐えられないのだ

彼の顔も
直視できない

だって
彼の顔を見て
嬉しくて
自然ににやけてくる顔なんて
恥ずかしくて向けられない

いつからだろう?
初めて彼を見たときからかしら

いつも笑顔で
患者さんに接し
その優しさで柔らかく
患者さんを包み込む

そんな様子を見ていて
私もこんな人になりたいという
憧れを抱いたのだ

初めはそうだったはずなのに

いつの頃からか
私もその優しさに包まれたいなんて
思うようになってしまった

仕事をしていて
どこかのドアが開くと
また、歩く音が聞こえると
彼じゃないかと振り返り

そうでないと
がっかりとして
再び何事もなかったかのように
仕事に集中する

そうであった場合は
彼に気付かれないよう
横目で様子をうかがい
彼の声に耳澄ませて
胸を高鳴らせる

そんなことを繰り返して
いつの間にか
自分は彼の存在を気にして
彼の影を追っていることに気付いた

あぁ
これってあれだ
恋している

自分の気持ちに気付いたものはいいものの
どうやって気持ちを伝えるか?

業種が異なり
ほとんど接点がない私たち

とりあえず
頃合いを伺って
ストレートに気持ちを伝えるしかない

噂になってもかまわない
それでも
自分の気持ちと向き合い
彼に知ってもらいたいから

今は前職に復帰するための準備で
それは実行するのが難しいけれど

落ち着いたら
実行するつもりだ

どんな結果になっても
静かな心で受け止めよう

あぁでも
玉砕しても
何度でもアタックしようかな?

それだけ
彼が好きだから
20/03/26 14:53更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
私は老人介護保健施設で掃除のパートをしています。
そこの理学療法士の彼に恋をしてしまったようです。
日に日に想いが募ってくるので、たまらずこのような詩を書きました。

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