一人で生き抜く力を持ちなさいなんて
言わないでよ

自分は不完全で
非力でちっぽけな人間なんだから
この世の中を一人で切り抜けるなんて
できないよ

そんな自分を知っているから
強く生きるためには
孤独になって力を養うしかないというなら
私は弱いままでいい

弱くても生きていける方法を
私は探したい

地に足を付けなさいって
言わないでよ

冷静に先を見据えて
自分の考えをしっかり持ちなさいと言いたいの？
そんなきれい事、簡単にできたら
苦労しないよ

常に冷静なんていられない
うっぷんが絶頂に達したら
イライラするし
誰かに当たってしまうこともある
先が見えなくて右往左往もする
私は水草のような人間だ

色んな事に翻弄されてばかりの
矮小な人間だと
分かっているから
少しでもましになれたらと
ひたむきに生きているつもり

ただ、どこまで強がってそうしていられるか分からない

だから無性に
誰かの温もりがほしくなる

一人で荒野に立つのは恐ろしくてしんどいから
誰かに支えてもらって
この苦しみを聞いてもらいたくなる

これって弱気なのかな？

弱気でもいいや
ただ、誰かのハグがほしい

■作者メッセージ
過去作です。
それを書いたときの自分は迷いの塊でした。
世間から淘汰されて、自分の何がいけなかったのか日々自分に問い詰めて
感情を爆発させて書いたのがこの詩です。

丸裸の私の気持ちです。
少々お恥ずかしいですが、お読みいただければ幸いです。