ポエム
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偏愛
見返りのない愛し方

それは
ある意味では
偏った愛し方だと思う

働いたらその分
給金が支払われるように

愛を注いだ分
何かが自分に返ってこなければいけない

なぜなら
それが生きるエネルギーになるからだ

感謝の言葉や行動だったり
人の笑顔などの喜びの感情だったり

人によっては
エネルギーとなるものは様々だろう

その生きるエネルギーが
きちんと自分に注がれているか?

時々でいいから
自分に尋ねてみることも必要だ

尽くし続けても
何も返ってこない

または
不平や不満、怒りなどの
自分にとって望ましくないものが返ってくる

そのような状態が続いていて
それでも尽くすことを止められない

そんなことを繰り返していては
いつか自分の何かが破綻するだろう

その愛し方は
結局は自分の自己満足でしかない

まずそれに気付くことから始めよう

そして
相手となるべく距離をとったり
関わりすぎず

見守ること
少しでも忘れる時間を作ることも大事だ

そうすることで
頭と心をクリアにして
関わり方を見直せば

さらにより良い関係を
築けるのではと思う


20/01/07 22:49更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
私の母は根っからの仕事人間で
家庭を顧みず、夜10時以降に返ってくるのは当たり前。
父はそんな母を健気に待って、夕食を共にしています。母に対し文句を言いません。
母は父に対する気遣いもなく、それどころか自分の仕事を当たり前のように父に手伝わせ、呉服屋での買い物に付き合わせたりと父を振り回し、それに対する感謝もありません。
それでも父は、娘の私に愚痴を言いつつも黙って母に従います。
そんな両親の関係を見て、思ったことを詩に綴りました。

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