ポエム
[TOP]
心のアルバム
桜が散り始め
季節は移り変わっていく

時は
徒に流れていき
止まることを知らない

それが
自然の摂理であるから
止めようがない

でも
あなたと過ごした日々の
あなたと交わし合った言葉や
その時抱いた情も

心のアルバムに中に
綴じられていて

記憶を紐解けば
色褪せることなく
引き出すことが出来る

アルバムの中の
私達は
お互いが好き通しで
いつまでも変わらないと思っていた

だから
アルバムの中の私達は
その関係のままなんだよね

久しぶりに
あなたと出会って
心のアルバムを開いて
懐古してみて

この頃の私達
若かったよね

お互いをよく知りもしないのに
相手が自分を好きであることに
違いないと確信して

相手に
自分を幸せにしてもらおうと
していたよね

だから
愛が冷めていって
思うように
相手が自分を幸せにしてくれないと
感じた途端に

あっさり
関係が切れてしまったんだよね

もう少し
お互いを理解し合い
二人で幸せにし合おうと
努力していけば良かったのに

あの頃は
自分しか見えていなかった


心のアルバムを開いてみて

もし
お互いに寄り添い合うことが
出来ていたら

愛で塗り替えた
アルバムの続きを載せることが
出来たかも知れない

今は
それぞれ
別の人が傍にいて

それなりに
幸せな人生を築いている

そこには
お互いを分かり合おう
幸せにし合おうという
合意があって

愛のつながりにより
関係が深く強く
結びついている

あぁ
それぞれ
幸せになれたんだね
良かった

自分以外の人を
愛するなんて

そんなこと
昔の
自分しか見えていない私だったら
思っていたかも知れないけれど

素直に
あなたの幸せを喜べる今は

おそらく
昔の自分以上に
あなたを愛しているから
そう思えているんだと思う

最後に
あなたを愛することが出来て
本当に良かったですと
伝えさせて下さい

23/04/02 00:30更新 / アキ



談話室



■作者メッセージ
お読み下さりありありがとうございます。

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c