今の私は
人に優しくすることが
昔ほど苦ではない

それは
それだけ心が満たされ
幸せを感じて生きているからだろう

人に優しくされた経験
人にけなされ差別された経験
人に厳しく諭された経験

人と触れ合う中で
人の温もりを感じて
人と接することで味わう痛み苦しみも知った

どの経験もみな
私の心を育て
私の心に磨きをかけてくれた

そうするうちに
心がしぶとくなったのか
昔よりも度胸がついたようだ

あれが嫌だ
これが嫌だと嘆くことが減り
色んなことに喜びを見出し
受け入れられるようになった

すると自然に
人に優しくできるようになっていった

そうか
自分が幸せでないと
色んなことに幸せを感じて生きられないと
人に優しくできないのだと気づいた

他人に対しても優しくあり
自分に対しても優しくあればこそ
人に優しくできる

そう感じるようになった
今日この頃だ

■作者メッセージ
昔の自分は
人に優しくするのが苦手でした。
というより、優しさというものが何なのかが分からない、どのような行動が気遣いなのかが分かりませんでした。優しくする方法が分からないというべきでしょうか。
でも、色んな経験を経て、自然にその方法が身についたようで、昔ほど苦ではありません。
方法を身につけたのもそうですが、何より人との関わり方を知り、関わる喜びを知ったことで、心が満たされたためでしょう。
他人にも自分にも優しくできるようになってきた私は、以前の私よりも幸せと言えるでしょう。