キミのせいで濡れる
ぴちゃん、ぴちゃん
水滴の落ちる音がする
ぴちゃん、ぴちゃん、ぴちゃん
水滴の落ちる速度が上がる
音は重みを増し、地を濡らす
雑多の足音は徐々に減り
無の地へとその水滴は落ちる
この自然の恵みを邪険に思う者も居れば、歓喜の声をあげる者も居る
しかしこの地に生きる生命の想いに関係なく自然はこの地を潤し続ける
降っては止み、降っては止みを繰り返す
水の溜まりをつくった自然の恵みは、ものの数分で通りすぎた
すると雑多の音は徐々に大きく、多くなる
長方形の電子機器へ目を落とす者達はきっと気付かない
空にうっすらと七色のヒカリがある事を
自然は恵みだけでなく、ヒカリまでも与えてくれるのだ
この不安定に進む世界に