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否定されても
何が善くて、何が悪いことなのか、分ける事が嫌になった。善いことをしたいんじゃない、悪いことをしたくないだけ。味方にならないんじゃない、敵になりたくないだけ。好き嫌いがないんじゃない、分ける必要を感じないだけ。家族、友達、親友、恋人、どれも大切な人であることに変わりはないだろう。それにとりあえずの名前を付けて、それ以外にはなれないように縛るなら。名前なんてなくても何にでもなれる関係の方がいい。選ばない、何も選ばないよ。私に何かを選ばせないで。私を偏らせないで。八方美人?曖昧?何とでも言えばいいわ。私がただひとつ選んだこの生き方は、私だけのものだから。だから、君を選ぶなんて思わなかったのにな。君は私の生き方を否定する。それでも私は君を好きでいる。昔よりずっと進んできたのに、今だってずっと苦しいままなんだ。偏ることは苦しい。偏れないことは優しい。生きることが1番苦しいことだから、それ以外は苦しくないんだと思えるようになれたならいいのに。善悪の区別がつかない、んじゃないよ。善悪の区別をつけた上で何も選ばないんだよ。そうやって生きる私を、君が認めなくてもいい。私と君は違う人間だから、違いさえ大切だと思うから。どこまでも、くだらない願いでしょう?
19/11/24 14:30更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
好きな人に否定されることが、それをやめる理由にはならないでしょう。
頑固だなと、我ながら思います。

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