泣いてもいいよ
いつも笑顔を絶やさない君の涙は綺麗で、最初は笑っているのか泣いているのか分からなかった。君は泣かないのだと思っていたんだ。どんなに悲しいことがあっても、諦めたように目を伏せるのだと。期待をしないように自分を抑えているのだと。けれど、違ったんだね。君の涙は、君自身の為には流れないのに、誰かが傷つくと溢れ出す。涙に空が反射して、綺麗だと思った。空色の涙。心の綺麗な君が、流す涙も綺麗だった。僕は君に、優しいとは言わない。その優しさはきっと君を追い詰めるから。だから僕は君に、「沢山頑張ったね」という。いつも笑っていたら疲れてしまうから、沢山泣いていいんだよって。誰かが泣くことを許さなければ、君は泣くことも満足に出来ないのだろう。だから今だけは、僕が君のことを許したいと思ったよ。
君が泣きたい時に決して一人きりにならない為に、僕はいつだってここにいるから。
君が泣きたい時に決して一人きりにならない為に、僕はいつだってここにいるから。