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君だけ
僕は君の手を離せない。どんなに嫌な所があっても、どんなに合わないところがあっても、どんなに冷たくされても、君が僕を好きじゃなくたって、僕が君を好きだから、僕が君を好きになったから、僕はずっと君の手を離せない、離さない。百、嫌いなところがあったとしても、好きという理由ひとつが僕と君を繋ぐから、僕達はずっとこのままだ。君が僕を認めることはない。そんなことわかってる。生きてる世界だって違う。それでも、繋がりたいと思ってしまったから。僕は君が好きだから、君の手を一生掴み続けるよ。一方通行でもいい、叶わなくてもいい、君が僕を見なくても、それでもいいんだ。僕は僕の勝手で、君だけを好きでいるから。手を掴むから。たとえ君に疎まれようと、この心は君にしか渡せない。これは僕と君の、もしくは僕だけの恋物語だ。いや、もしかしたら恋ですらないのかもしれないね。僕には分からない。答えのない感情だから、恋であったならと、少しの期待を込めて、今日も僕は君に心を渡すから。どこまでも身勝手な僕を、今はどうか忘れないで欲しい。
19/11/10 22:31更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
どんな名前を付ければ、君に伝わるのかな。

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