君欠乏症
大切な人が出来たからと突き放した手で、独りは寂しくて、それ以上にどうしても君じゃなきゃ駄目だと求める僕は最低だなと思った。君を自由にしなければと思うのに、君を手放せない。君に突き放されたら死んでしまう。けれど僕を突き放したくなった君を、僕はきっと止められない。恋愛依存症で、君欠乏症。死ねばいいのにと思う。死ねない僕が死んでしまえば、君は自由になるのに。優しい君はきっと僕を放っておけないから、僕はそれに甘えてしまう。どうしたら抜け出せるんだろう。生きていることが=で君を思うことに繋がってしまうから、僕はどうしようもないなと、深く考えてしまうのだ。