君に求めること
僕が君に望むものは、安心だけだ。それをくれないなら君なんていらない。君じゃなくてもいい。そう思うのに、どうしてか君と交した言葉ばかり思い出す。どうしてか忘れたいことばかり覚えている。君に会いたい、会えないなら忘れたい、独りよがりでいたい、一緒にいれないなら、幾ら取り繕ったって、僕は我儘で君にぶつけてしまいそうで、苦しくて涙が溢れる。上を向いたら空に零れた。君が好きだなと思った。恋だけがなくて、愛ばかり溢れる関係なら捨ててしまいたい。僕は君が好き過ぎる。安心だけが欲しかった筈なのに。それなのに。...今更、僕は君に、なんでそれ以外を望んでしまうのかな。