ポエム
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君のこと
私は君に恋をしている。
この言葉だけで終わるのならそんなに単純な話はない。
人間としての君にも異性としての君にも惹かれているし、
君のことを完璧だと思っていた時期もあった。けれど完璧な人間なんていないように、君も完璧ではなく、欠点もある。そしてそれを隠さない素直さがある。大抵のことは卒なく熟す器用さがある。そう見えるだけの努力をしている。
努力を努力と思わない強さがある。
壊れないように自分を大切にするのではなく、今を大切にするから壊れた時にまた考えればいいという、ある種の弱さも抱えている。
一杯一杯になっている時になにを優先するべきかをちゃんと考えている。それなのに私のことを大切にしようとするどうしようもないくらいの優しさがある。
会話が平行線になってしまった時に折れることが多いのは大抵君だ。私を甘やかすことはしないで、ただ自分の想いを守っている。投げやりになろうとする脆さもある。そして私のことを好きになるような不思議なところがある。

すべて分かり合うことは難しいのかもしれない。けれど私は君を分かりたい。もっと知りたい。君が好きだよ。この恋が歪んでいることには気付いている。君の弱さを抱きしめられる強さはないから、君のそれに寄り添えられる優しさを持ちたいと人を好きになって初めて思ったんだ。どうしようもなく好きだなと思うよ。あの日君に喩えた月は今もずっと綺麗なままなんだ。
20/03/07 18:07更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
人を好きになる、ってある種の偏執ですよね。私が子供なだけでしょうか。

閲覧ありがとうございます(^O^)/

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