ポエム
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傷を抱えて
心を何処かで傷つけたまま大人になった僕には、「普通」が分からない。「当たり前」が分からない。
自分の中の普通が、自分の中の当たり前が、他の人にとっての当たり前じゃないことは痛くはないけれど、周りの「当たり前」に当てはめられて、違うと言い出せない自分が痛い。
僕は僕以外にはなれないから、誰かの当たり前や誰かの普通に傷つく必要なんてないのに、どうしてか傷ついていく。
傷を抱えた人といると、寂しくはならない。一人じゃないということは、優しくて痛いことなのだと思う。傷ついた人が、傷ついてきた人が沢山いるという「当たり前」が一番悲しい。1番痛い。
それでも大人になったから、抱えたままでも前に進まなければいけないのだと気付いていく。抱えたまま前に進んでいる人が沢山いる、その場に蹲って動けない人がたくさんいる、そんな中で僕は僕なりの道を、歩いていきたいなと思った。「普通」や「当たり前」に捉われずに生きていけたらなとそう思った。
19/10/29 00:25更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
大人になるということは、痛くて悲しくて、どうにもならないことだ。
だからその道程が少しでも優しいものになるように、私は私を笑わせてあげたいなと思うのです。

閲覧ありがとうございます(^O^)/

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