ポエム
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誰かの中の私
幸せそうな呟きや写真に「いいね」を押す。そこに含まれた羨ましさや幸せが続くようにという願いになんて気付かないふりをして、ただ「共感」を伝えたくて。
大抵の人は流れるままに時を生きていて、「どうあるべきか」にはそんなに捉われないのかもしれない。「どうありたいか」「どうあるべきか」考えたらきりが無いそれらを考えて、私は「相手」の中の私を探しては捕らえてそうあろうとする。
置いて行かれるのが怖い。必要とされなくなるのが怖い。そうしてしがみつく。
きっと「いいね」を押すのも、自然に「この人の中の私なら押すんだろうな」と考えるからだろう。正解はない、間違いもない。けれど、より良い答えならあるのだろう。私が私であるのは、こうして言葉を紡いで好きなものがはっきりしているからだけれど、私を必要としている人や、全く必要としていない人たちの存在も私を形作っている。色んな私がいる。色んな私がいていい。許されなくてもそこにいる。私は今日も「いいね」を押す。
19/10/27 23:17更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
今風に書いてみました。

閲覧ありがとうございます(*´∇`*)

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