僕の世界にいる誰かを守って倒れられるなら
それ程光栄なことはないな
僕は僕自身を大事にされることに慣れていなくて
戸惑ってしまうことばかりだけれど
大事にするのは得意なんだ
平等になんて理想論かもしれないけれど
それでも守るよ
一人一人必要としている言葉や態度は違って
僕はその度考えるんだと思う
盾にも壁にも塔にもなれるように
僕の手の届かない処で傷つかれたらすぐには無理でも
気付いたらすぐ手を差し伸べるから
すぐに傘を差すから
すぐに抱きしめるから
最期の最期まで大切に思う誰かを守りたい
そうして倒れたい
そんな最期は理想じゃあないか
僕の名前の読み通り
キングとクイーンだけじゃなく
僕は僕の世界にいる人を守るよ
傲慢だろう？
守りきれるかはわからないけれど
ひとりきりで傷だらけの世界に置き去りにはしないからね
約束は嫌いだから心に誓うよ
守らせてくれるかい？

■作者メッセージ
一人で傷ついて行かないで。

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