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道化
悲しくなる程に嘘ばかりだと思った。何から何まで、というわけではない。本当だってあるだろう。けれど誤魔化し続けた自分の気持ちに目を向けると、どれが本物なのか分からなくなる。まるで道化みたいだ。嘘でも偽物でも、本物より優しい場合だってある。私はいつだってそうやって有耶無耶に生きている。これでいい、それでいい、嘘でいい、本当じゃなくていい、そうやってずっと。紡ぎ出す言葉が本物であることが救いになる気がした。言葉があれば、悲しみに押し潰されることはない。この命が果てるまで、私が共に生きるのは言葉なのだろうなとそう思った。
19/10/25 12:13更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
私が私である限り、ずっと詩を書いていく。

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