籠の中の鳥
籠の中で飼われている鳥は
外の世界を知りません
自由も不自由も籠の中の鳥にはないのです
籠の中の鳥には
籠の中が世界のすべてで
時折餌をやりにくる飼い主が開けた扉から
外に出ようとすら思わないのです
けれど籠の中の鳥は思います
籠の中が自分の世界のすべてだけれど
じゃああの人はどこからくるのだろう と
そう考えます
途端に籠の中以外にも
世界があるんじゃないかと考えた鳥は
飼い主が来るとき以外開くことのない扉を眺め
次に扉が開いたら羽ばたこうと決めました
やがて飼い主が来て籠の中の鳥は籠から出て
部屋の中や空を羽ばたきます
籠の中にいて何もかもから守られていた事を知らず
籠の外に出て
これが自由かと今までの不自由さを呪いました
何方がよかったのでしょう
守られていた籠の中と
知らない事に溢れた世界
不自由の中にあった自由と
自由の中で見つけていく不自由
籠の中の鳥はもう籠の中の鳥ではありません
その鳥が何かを選ぶ時そこに祝福があるのなら
私はそれを祈りましょう
何方も同じくらい必要なものだと
いつか気付く日が訪れるまでは
外の世界を知りません
自由も不自由も籠の中の鳥にはないのです
籠の中の鳥には
籠の中が世界のすべてで
時折餌をやりにくる飼い主が開けた扉から
外に出ようとすら思わないのです
けれど籠の中の鳥は思います
籠の中が自分の世界のすべてだけれど
じゃああの人はどこからくるのだろう と
そう考えます
途端に籠の中以外にも
世界があるんじゃないかと考えた鳥は
飼い主が来るとき以外開くことのない扉を眺め
次に扉が開いたら羽ばたこうと決めました
やがて飼い主が来て籠の中の鳥は籠から出て
部屋の中や空を羽ばたきます
籠の中にいて何もかもから守られていた事を知らず
籠の外に出て
これが自由かと今までの不自由さを呪いました
何方がよかったのでしょう
守られていた籠の中と
知らない事に溢れた世界
不自由の中にあった自由と
自由の中で見つけていく不自由
籠の中の鳥はもう籠の中の鳥ではありません
その鳥が何かを選ぶ時そこに祝福があるのなら
私はそれを祈りましょう
何方も同じくらい必要なものだと
いつか気付く日が訪れるまでは