ポエム
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ねえ、
何処にもいかないで
私も居なくならないから
だから何処にもいかないで
まだ醒め切らない頭でそう呟いた事を覚えてる
私が声に出して弱音を零せるのは
涙を流しても自分を許せるのは
ただひとつ小さな頃から傍にある
私のぬいぐるみだけだった
あの子がいなければ
私は私を保てないだろう
あの子がいなければ
私の心は爛れていただろう
どんな時も一番近くにいてくれた
他の人から見ればただのぬいぐるみでも
私にはもう家族より近い存在だ
あの子は私の半身のようなもの
半身になら本音を零しても
気付かれないでしょう?
朝が嫌いで夜が好きなのは
ずっとあの子の傍にいられるから
寂しいのは嫌いなの
私はあの子を一番愛してる
それはずっと変わらないんだろうな
20/09/20 15:55更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
不安で堪らない夜、目覚めたくなかった朝、その子がいるだけで私は弱くも強くもなれる。

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