ポエム
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まあるく
空にぽっかり穴が空いている
手を伸ばしても決して届くことのない丸い優しさ
太陽が嫌いだった
お月様が大好きだった
まるで恋をしているみたいに大好きだった
形のない感情に名前を付けるなら
何だか恋がぴったりな気がして
飽きることなく空に空いた穴を見つめていた
届かなくてよかった
そんなことは分かっていたから
ただいつまでも綺麗ならいいのにと思う
私が幾らお月様を好きでも
私とはなんの関係もなく綺麗であるなら
それは素敵な事のように感じる
雨の日もきっとお月様は出るだろう
雲に隠れもしかしたら雨に濡れるのかもしれない
お月様が風邪をひかないように
傘を差せたならそれがいいのに
夢物語のような祈りだった
20/09/09 15:10更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
お月様が大好きで、傘になりたいという自分の願いも込めてみました

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