ポエム
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私の駄目なところ
私の駄目なところは
離れていったふたりを恨めないこと
君の傷もあの子の痛みも
お互いに癒されたならいいと心から思っていること
君のことがまだ少し好きな癖に
幸せになって欲しいと涙を呑めるところ
涙を呑んだところで
もう耐える必要はないのだけれど
私は私の弱さに手が負えないから
せめてそれを周りに押し付けないようにと
未だに笑ってしまうところ
周りはそれに気が付いているのに
それでも笑ってしまうところ

あの子の痛みから目を逸らした報いが今なら
これは私が背負う痛みだ
一人じゃないから大丈夫
誰かに頼りながらこんな痛み一人で背負える
けれどそれでその誰かが痛くなったらもっと悲しいから
頼るのは難しい
そうして私は君に頼ろうとしなかった
あの子には甘えていた
離れるべくして離れたのだと思う
私は私の駄目なところに見切りをつけているけど
同時に受け入れてもいる
離れなければ気付かないことなんて
本当は知りたくなかったけれど
目を背けちゃ駄目だよね
駄目な私でもこれ以上駄目になりたくはない
前を向くには今は眩しすぎるから
斜め下くらいを見て歩いていこうって
そう思えるよ
少しは前に進めたかな?
20/08/29 14:08更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
時間が毒に感じられて生きるのが精一杯ですが、それでも支えられている、支えてくれる方たちに背きたくはないのです

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