ポエム
[TOP]
思い出に
浸る余裕さえなかった
写真や動画を消すということは
思い出に浸って泣く猶予さえもうないということ
私はたぶん無意識下であの子を傷つけた
あの子が傷ついているのを知りながらも
自分のことを優先した
裏切られたなんて思える筈もない
手を掴んでいると思っていたのはきっと
あの子と私のふたりで
どちらもが手を握ってはいなかった
私が掴んでいたのはあの人がいた過去
あの子が掴んでいたのは私がいる今
私はたぶんあの子を通してあの人の空気に触れていたし
あの子はたぶんそれを知りながら私と向き合おうとしてた
それでもね
ちぐはぐだったけれど
私はあの人が好きになったあの子も今までと変わらず大事にしようと思っていたのよ
あの人が好きになったからじゃない
私があの子を好きだったから
離れられた今だって大切に思ってる
戻らない関係に恋をしているみたいに
ねえ
それはそんなにおかしなことかな
来るもの拒まず去るもの追わず
そうして生きてきたけれど
傷口は今も広がるばかりだ
20/08/23 23:51更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
こんな詩ばかりですいません、、やっぱりショックだったんだと思います、いくつになっても人が離れるのは辛いですね、次に活かしたいけれど今の私には時間さえ毒に思えてしまいます

いつも閲覧、投票ありがとうございます(^O^)/

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c