ポエム
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言葉という傘
ずっと誰かの傘になりたかった
誰かの心に傘を差せる存在になりたかった
私は私の心に傘を差してあげられないのに
誰かの心を救いたいだなんて
そんな傲慢なことを思ってしまうの
私が差せる傘はただひとつ
言葉という傘だけ
それだけで誰かを
若しくは自分を救うことが出来るなら
ねえ 私
こんな世界でこんなに生きづらいけど
生きててよかったって
生まれてきたこと間違いなんかじゃなかったって
そう思えるかな
雨は降る
降り続ける日もあるかもしれない
でもね
私が傘を差すよ
あなたを濡らしたりはしない
もしも濡れたくなったら私も一緒に濡れるよ
一人になりたい時は傘を置いていくね
楽しいことより辛いことのほうが多くてさ
投げ出したくなる日が沢山あっても
それでもいつか雨は止むよね
また雨が降る日には
心が濡れそうな時には
あなたの心を守れる傘を探してあなたに差し出すから
一人きりだなんて寂しいことは言わないで
いつかは一人になるのかもしれない
けれど今は一人じゃないから
だから私は今日も傘を差すわ
あなたが今日も悲しみに濡れることがありませんように
私が今日も心を土砂降りに曝すことがないように
傷ついても大丈夫だと信じるわ
言葉は魔法なんだから
20/07/20 01:14更新 / 雨月 涙空



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私が詩を書く上で大事にしていること、

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