ポエム
[TOP]
涙は
涙が真新しい傷痕をなぞって
透明な雫となって枕を濡らしていく
血は赤いけれど涙は透明だ
けれど傷ついて流れるなら
色の違いなんて些細なことだろう
身体が傷つけば赤い血が流れ
心が傷つけば透明な涙が流れるなら
涙は心の血と言えるのではないかな
どれだけ傷ついても心からは血が流れないなんて
そんな筈はない
心はこんなにも痛むのに
目に見える傷はなく涙がそれを教えるのなら
口下手な私の代わりに
私の涙は言葉より雄弁に心を語る
誰かのことを考えて
笑ったり誤魔化したりする私が
唯一素直になれるのは泣いているときだけだ
今はたくさん泣いて
泣き止んだらどうしたいかを考えよう
明日も私らしくある為に
20/06/28 20:59更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
体調を崩して入院していたんですが、入院中にノートに書いた詩を打ってみました。

いつも閲覧、投票ありがとうございます(^O^)/

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c