この心を抜き取って君にあげるよ
目には見えないものだけど
君は信じてくれるだろう？
君が何を信じられなくなっても
僕はずっと変わらずにいる
変わらないものなどないと君が泣くなら
変わった先でも君を大切にするよ
君を置いてけぼりになんてしない
君をひとりにはしない
君がひとりになりたい夜があったとしても
手を離してなんかやらない
君の心が欲しいとは言わないけれど
君の世界を教えてくれないか
僕の心ひとつくらいいつだってあげるからさ
君がいる世界でただひとつの
君が信じたいものになれるならいい
それは心を奪うより余程君に近いだろう？
君の心は君だけのものだから
他の誰に渡すこともなくていいさ
僕の心は僕だけのものだけど
君に分けてあげるね
全部は無理だけれど
僕の欠落は君が補ってくれたらいい
君の欠落を僕にも補わせてよ
そうして心以外でも何もかもを分け合って生きていけたらいい
押し付けるんじゃあないよ
分け合って生きていくんだ
この心を抜き取って君にあげるね
受け取ってくれるかい？

■作者メッセージ
創作は私の糧なんだろうなと思いました。
生きるために書きたい。書くために生きていたい。
何にもならなくても何かになったならいい。
何にもならないとしても私の生きる意味ではあるのです。

いつも閲覧、投票ありがとうございます(^O^)/