ポエム
[TOP]
ねえ
どこにもいかないで
僕のことを置いていかないで
そう呟いて無意識に手を伸ばしたけれど
掴んでくれる人はいなかった
ひとりは嫌だよ
寂しくて心が折れてしまう
ひとりじゃ生きられないよ
ねえ だから傍にいて
そう願ったけれど
誰に向けた言葉だったろう
僕が本当に手を掴んでほしかったのは
手を離さないでほしかったのはだれ?
ひとりは嫌だった
けれど誰でもいいわけじゃなかったよ
どこにもいかないでと嘆いたけれど
僕を置いて先に進むなら
もう君じゃなくたってよかったの?
あんなに好きだった人を
瞬き一つの内に思い出にしてしまえる自分に
嫌気が差すの
もう手は伸ばさない
この手が届く範囲で生きてやる
けれど叶うなら
もう一度だけ抱きしめてほしかった
そう願うのは未練なのかな
20/05/09 15:59更新 / 雨月 涙空



談話室



■作者メッセージ
この季節はいつもより生きることが大変です。人と会話をするのもしんどくて。

いつも閲覧、投票ありがとうございます(^O^)/

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c